歌野 晶午 / 文藝春秋(2007/05)
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「このミス」1位など2003年のミステリ関係の賞を総なめにした本書。これまで読み損ねていましたが、文庫化されたこと、その文庫をたまたまブックオフで見かけたことを契機にようやく昨年末読んでみました。
他の読者同様、私も結末には驚かされました。「えっ、えっ!?」という感じで思わず前の方を読み返してしまいました。でも、残念なことに、その驚きはミステリとしての本質的な喜びを与えてくれるような驚きではなかったなあ。なんかこうはぐらされたような感じで、こういうことのために、ミステリという枠組みを使ってあれだけのページを費やす必要があるだろうかと思っちゃいました。
アマゾンの読者レビューでも毀誉褒貶相半ばしているようですが、私もどちらかというと「毀」「貶」の方かなあ。でも、最後の驚きへの評価は別として、ハードボイルド的な枠組みの中に本格のテイストをまぶした物語は結構楽しめたし、★3つくらいにしておこうか。読み終えてみてタイトルの巧みさというか大胆さにもうならされたしなあ。
【じっちゃんの誤読的評価:★★★】