最近読んだ本でレビューを書いていないものがたくさんあります。
ご存知の事情で忙しいこともあるのですが、どうしても紹介したいという本がないのも一因ではあります。そこで今日は、4月以降に読んだ(途中放棄も含む)本をリストアップしてみます。ただし、ブログでレビュー済みのものと複数巻構成の途中巻のものは除きます。

『写楽―江戸人としての実像』(中野三敏、中公新書)★★★
写楽の正体については江戸時代の有名な文人・斎藤月岑の『増補・浮世絵類考』に阿波候の能役者・斎藤十郎兵衛であると書かれています。本書はそれを信頼することから出発し、それを補強する資料を挙げつつ緻密な論考を展開して、やっぱり写楽は斎藤十郎兵衛であることを実証しています。非常に興味深い内容でしたが、残念なのは気持ちが湧き立つようなところがないこと。

『日曜の夜は出たくない』(倉知淳、創元文庫)★★★
私の好きな倉知さんの作品。猫丸先輩というキャラ立ちばっちりの探偵役を据えたミステリ連作短編集。ひとつひとつの作品はイマイチこれはというものがありませんでしたが、最後の、それまでの短編を串刺しにしてしまうアイデアがすごい。

『チャンスがやってくる15の習慣』(レス・ギブリン、ダイヤモンド社)★★★
なかなかいいことを言っていて感銘しましたが、以前読んで非常に感動した『小さいことにくよくよするな』と重なるところが多く、また内容的にも『小さいこと』の方が厚みがあります。

『犬は神様』(山本容子、講談社)★★
版画家が自分の飼い犬について書いたということで、自分も犬を買っている身として期待したのですが、内容に厚みがなく期待はずれでした。
<以下途中放棄本(画像なし)>
『明治天皇 1』(ドナルド・キーン、新潮文庫)
−これを放棄したのは私の方に責任があるかも。もう一度ゆったりした気持ちで再読してみたい気も。
『統計学を拓いた異才たち 経験則から科学へ進展した一世紀』(デイヴィッド・サルツブルグ、日本経済新聞社)
−統計学は好きなので期待していたのですが、どうも最初から展開がもたもたしていて。
『動機』(横山秀夫、文春文庫)
−横山秀夫は過去2作(それも世評の高いもの)を読んでいますがいずれもいまひとつでした。今回仲直りのつもりで読みましたが、最初の2作品を読んだところで「こりゃダメだ」と。横山秀夫とはこれでサヨナラですね。
『名探偵たちのユートピア』(石上三登志、東京創元社)
−世評が良かったので読んだのですが、議論の掘り下げが足りなくてがっかり。
『山が見ていた』(新田次郎、文春文庫)
−新田次郎のミステリ短編集ということで期待したのですが、2編読んだところでまったく面白くなくて。
『赤朽葉家の伝説』(桜庭一樹、東京創元社)
−長〜いあらすじを読まされているような感じ。もう少しで面白くなるかもしれないと我慢して読んだのですが、一向に面白くならず、半ば近くまで読んだところで放棄。