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東野圭吾さんの最新作です。以前から買おうかどうか迷っていましたが、昨日出張の途中で寄った古書店に置いてあったので、飛びつくように買いました。

帰宅後すぐに読み始め、読み始めたらとまらなくなり、まんが以外では"超"久々の一気読みをしてしまいました。

いや〜うまいですね。東野さんはデビュー当時からうまい作家さんでしたが、最近そのうまさにますます磨きがかかってきた感じです。

この『赤い指』は、昨年大変話題になり直木賞他各種の賞に輝いた『容疑者Xの献身』に似たテイストの作品です。ただ、『容疑者X』に比べるとやや小粒です。

息子の犯した罪をかばおうとして両親は奇想天外な手を思いつきます。彼らが重ねる嘘を名刑事と評価の高い刑事が暴いていきます。

この名刑事は言動がかっこいい上に推理力も抜群で、もう絵に描いたような名探偵。両親の嘘を見抜く道筋=推理が理路整然としていて凄く、いちいち腑に落ちます。名探偵が登場する本格ミステリのテイストをたっぷり堪能できます。

この名刑事とコンビを組む刑事との関係もこの小説のキモです。罪を犯した家族もさまざまな"家族の悲劇"を背負っていて泣かせますが、ふたりの刑事もまた家族関係に深刻な悩みを抱えていて、それが切なく胸に迫ってきます。

それだけに、それぞれの家族に訪れる2つのラストは感動的で救われます。作りものめいているという批判が聞かれそうですが、僕は素直に感動しました。

ミステリファン、特に東野さんファンは必読です。

【じっちゃんの評価:★★★★】

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