海道 龍一朗 / 新潮社(2005/11)
Amazonランキング:95976位
Amazonおすすめ度:

古本屋で見かけたとき飛びつくようにして買いました。というのは、タイトルに「上泉伊勢守」の名前があったからです。上泉伊勢守信綱は新陰流(※1)の創始者にして「剣聖」と呼ばれる剣の達人であり、剣豪小説や歴史・時代小説を読んでいるとしょっちゅう耳にする著名人ですが、その割には彼を主人公に据えた小説がないからです(※2)。作者の海道龍一朗というのは初めて耳にする名前ですが、この作品で2003年にデビューした新進時代小説作家のようです。
※1 新陰流は柳生宗厳に伝えられて、ごぞんじ柳生新陰流となります。
※2 この本を読んでから調べたら、池波正太郎の『剣の天地』が上泉伊勢守を
扱っていることがわかりました。こちらも読もうっと。
最初に言っちゃいますが、これ傑作です。こんな傑作(2003年発表)を存在すら知らずなかったんですから、見逃している傑作の数はどれほどあるのだろうと恐ろしくなってしまいます。
.... 続きを読む