藤沢周平さんの衣鉢を継ぐと言われる乙川優三郎さんの直木賞受賞作品集です。
「生きる」「安穏河原」「早梅記」の3つの中篇が収められています。3つともすばらしい作品ですが、何といっても一番印象に残ったのは表題作の「生きる」です。
五十路を迎え、これまで順風満帆な生活を送ってきた又右衛門の生活は藩主の死を契機に暗転します。
一方ならずお世話になった藩主のあとを追って追腹を切るつもりだった又右衛門ですが、さまざまな事情もあって「お家のため」とその気持ちを抑え込み、「生きる」ことを選びます。
その後の又右衛門を待つものは容易にご想像がつくと思います。
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