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久々に藤沢周平さんの作品を読みました。

藤沢さんは好きな作家のひとりです。といってもファンと呼べるほどではなく、これまでに読んだのは以下の6作だけです。あるデータベースによると藤沢さんの著作(小説)は単行本ベースで68作あるそうですから、一割にも達しません。

  『用心棒日月抄』 ★★★★
  『消えた女』 ★★★
  『漆の実のみのる国』 ★★★
  『市塵』 ?(未評価)
  『蝉しぐれ』 ★★★★
  『闇の傀儡師』 ?(未評価)
 
藤沢さんの最高作といわれる『蝉しぐれ』がやはり僕の評価でもNo.1になっています。★5つではなく☆ひとつマイナスした理由は今となっては覚えていません。

今回読んだのは、やはりこれも世評の高い『三屋清左衛門残日録』です。

この作品は主人公の三屋清左衛門が隠居するところから始まります。

隠居前には悠々自適の生活を思い描いていた清左衛門ですが、実際に隠居してみると、藩邸に赴く必要もなく終日一人の客も来ない毎日に、清左衛門は「世間から隔絶されてしまったような自閉的な感情」「異様なほどの空白感」に襲われます。現代の定年退職者とまったく同じですね。思わず苦笑するとともに、おおいに共感を覚えました。

もちろん小説ですから、このまま清左衛門の隠居生活を淡々と描写し続けるというわけにもいきません。

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