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最近、といってもここ数年のことですが、明治・大正期の小説に興味が出てきてぼちぼちと読んでます。夏目漱石はもちろん、泉鏡花、樋口一葉、永井荷風、幸田露伴、梶井基次郎、芥川龍之介など。

私もそうですが、明治・大正の小説なんて古臭くって退屈なものというイメージがありますよね。読んだものの中にはもちろんそういうのもありましたが、現代の目で見ても十分面白いものも少なくなく、うれしい驚きとともに明治・大正の小説に対する見方が変わりました。特に、泉鏡花の諸短編、樋口一葉の『たけくらべ』、幸田露伴の『五重塔』はうなるほどの面白さでした。

そこで今度は、以前から興味を持っていたものの「古臭くて退屈な」小説の代表のように思っていた尾崎紅葉の『金色夜叉』に挑戦してみました。『金色夜叉』は言わずと知れた明治期の大ベストセラー。読売新聞に明治30年から明治35年まで足掛け6年にわたって連載されましたが、紅葉の死によってついに未完のままで終わっています。

この小説の感想を言う前に、あらすじを発端のところだけ簡単に紹介しましょう。有名な話なので大抵の方はご存知だと思いますが。なお、以下若干プロットを明らかにしていますのでご注意ください。
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