海堂尊の最新作『螺鈿迷宮』を読む
この本、5日前に読み終えていて早く感想を書きたくてうずうずしてたんですが、京都ネタが詰まっていたので、なかなか書くことができず、京都ネタが終わった今ようやく書けました。
『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』で注目の作家・海堂尊の3作目にして最新作。前作からわずか2ヶ月で新作を出すわけで「大丈夫?」って思っちゃいますが、作者によれば「昨年の秋には、原型になる長篇が一応完成していました。それに大幅に加筆修正を行って、今回の作品が完成したんです」とのことです。つまりは『チーム・バチスタの栄光』が出る前には原型が完成してたってことですね。それなら、この出版の早さは納得できます。
前2作とタイトルのつけ方は違うし、登場人物は違うしで、別シリーズなのかなと思ってしまいますが、ご心配なく。白鳥はちゃんと出てきます。しかも、前2作では登場人物の会話にしか登場していなかった、最強の部下"氷姫"とともに。でも、白鳥、なぜか皮膚科の医者してるんですよね。その謎については是非本作をお読みください。
白鳥は出てきますが、主人公(語り手)は愚痴外来の田口先生ではなくて、同じ東城大学医学部の学生・天馬大吉。舞台も東城大学ではなく、前2作でも出てきた、東城大学とも関係の深い桜宮病院。ひょんなことから天馬大吉が桜宮病院に潜入して内情を調査することになることから物語は始まります。
読み終わっての感想は、いや~ここまでやるかって感じ。いえ、白鳥がじゃなくて、作者が。何か、ぶっ飛んじゃってます。
スポンサーサイト