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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
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73光年の妖怪


ショート・ショートの名手で星新一にも大きな影響を与えたフレドリック・ブラウンのSF長編です。

フレドリック・ブラウンのSF長編と言えば、『発狂した宇宙』『火星人ゴーホーム』が有名です(※)が、この『73光年の妖怪』も傑作との呼び声が高い作品です。

※いずれも大変な傑作です。SFや奇想天外な小説がお好きな方はぜひご一読を。

しかし、前2作と異なり『73光年の妖怪』は入手困難な状態が続いており、僕は楽天市場で何とか手に入れました。

ブラウンのSFは純粋なSFというよりもSFという設定を借りた奇想小説という感じですね。『73光年の妖怪』で解説の厚木さんもおっしゃっていますが、日本で言えば山田風太郎さんのような感じでしょうか。(ちょっと違うか)

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この作品は宇宙から渡来したエイリアン(="73光年の妖怪")との戦いを描いたものです。といってもウェルズの『宇宙戦争』のような大々的な戦いではなく、エイリアン(一人?一匹?)と地球人科学者との、個人と個人との戦いを描いたものです。しかもこのエイリアンは地球を侵略するのが目的(『ケロロ軍曹』のように)ではなく、ただひたすら故郷の星に帰りたいだけで、そのために地球人を利用しようというわけです。

エイリアン自身は行動力の乏しい形態をしており、動物や人間の身体を乗っ取って支配し活動します。岩明均の『寄生獣』が思い浮かびますが、あちらはいったん寄生したら宿主からは抜け出せないのに対し、こちらは何度でも相手を乗り換えることができます。

このエイリアンに対するはMITの物理学教授ラルフ・スターントン。

エイリアンはもちろん地球人に気づかれないように気づかれないように行動しているのですが、彼の持つある弱点がもとになって教授に存在を疑われてしまいます。

そこから教授とエイリアンとの戦いが始まります。両者とも知能レベルが高いため知力を尽くした戦いが繰り広げられます。その虚々実々の駆け引きの面白さに加え、教授を害そうとするエイリアンを教授がどう阻止しするかがスリルを盛り上げます。

難点を言うと、エイリアンの存在に気づく教授の推理がちょっとご都合主義のように思われます。また、教授との戦いが始まる前の展開が単調でやや退屈。また、『発狂した宇宙』や『火星人ゴーホーム』に比べると全体的に小粒感があります。

なお、ブラウンは大の猫好きということで、この作品にもたくさん猫が出てきます、それもかなり重要な役回りで。猫好きな方はぜひお手におとりください(新品は入手困難ですが、ユーズドならAmazonにも出品されています)。

【じっちゃんの評価:★★】

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COMMENT

おじゃまします。
面白そうです。ただ、今読んでないのが、
溜まってるんですよ。それを、なんとかした後、買いたいですね。

今、猫にまつわる小説の短編集を、
読んでる途中なんですが、
最初の2編を読んだのは良いんですが、
これが、なんとも眠くなるほど、つまんないんです。
読みかけた以上、なんとか前に進むべく奮闘中です。
まあ、焦らずのんびりでいきます。

入手困難という事ですけど、まっなんとかなるって
ちょっと楽観過ぎますね。・・・^-^;

たまの猫さん、どうもです。

>これが、なんとも眠くなるほど、つまんないんです。
そこまで言われると、どんな作品なのか気になりますね~

>ちょっと楽観過ぎますね。
Amazonでもユーズドなら売ってますから...

こちらの作品は(も?)読んだことがないのですが、ケロロ軍曹に文字にフラフラと書き込みです。
ケロロ軍曹は最近知ったのですが、ガンダム世代の夫共々、チラホラ出てくるガンダムネタに盛り上がりながら見ています。
じっちゃんさんの守備範囲の広さに敬服なのであります!

doborinさま、いらっしゃいませ。

以前はまんがはあまり読まなかったのですが、最近になって世界に誇る日本文化を読まないのは一生の損と思い(実際そこまで理路整然と考えたわけではありませんが)、読み始めたというわけです。

『ケロロ軍曹』はいずれ紹介しようかと思っていたのですが、設定といい奇想といいギャグセンスといい抜群です。おばQやドラえもんの流れを汲む作品ですが、藤子不二雄さんとは違うギャグセンスを楽しんでます。ちょっとお色気過剰なのが気に入りませんが。

この本はタイトルがいいですよねえ。タイトル買いした1冊です。
ブラウンだと、短篇集ですが、早川の
『さあ、きちがいになりなさい』も
好きです。

空犬さん

>この本はタイトルがいいですよねえ。
ですね。なんしろ「妖怪」ですもんね。原題は"The Mind Thing"で、どっから妖怪が出てくるのか。「怪物」ならわかりますけどね。

ブラウンはミステリもいいです。

フレドリック・ブラウンは大好きです。が、73光年の妖怪ですか。まだ読んでないです。探してみようかなー。

仁香さん、ご訪問&コメントどうもです。
>フレドリック・ブラウンは大好きです。
おお、ご同輩!

>が、73光年の妖怪ですか。まだ読んでないです。
>探してみようかなー。
がんばってください。古書店かネット・フリマで探すしかありませんが。

『発狂した宇宙』と『火星人ゴーホーム』はお読みですか?
まだなら、ぜひ。こちらの方が面白いですし、簡単に手に入ります。

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