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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
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ハハな人たち


原田 宗典 / 角川書店 / 460円
Amazonランキング:576914位
Amazonおすすめ度:


ひさきゅ~さんにご紹介いただいた『少年のオキテ』を読んで以来すっかり原田宗典さんのエッセイにはまってしまった私。現在原田さんのエッセイ『十七歳だった!』を読んでいる最中ですが、今回ご紹介するのはそれではなく、昨年読んだ『ハハな人たち』です。

この本はエッセイではなく対談集です。対談の相手は各界で活躍する(していた?※)母親、すなわちハハな人たちです。これに対するは、チチ代表、我らが原田宗典。
 ※対談の時期は1992年から1994年

具体的にどんな方が対談相手か、以下に列挙しましょう。
 ※以下「現」とあるのは2007年1月13日現在のもので、対談当時は違っていた場合があります。

小西聖子: 精神科医。1954年東京生まれ。現武蔵野大学人間関係学部教授
石坂啓: 漫画家。1956年名古屋生まれ。代表作『キスより簡単』『赤ちゃんが来た』
中島梓: 作家。1953年東京生まれ。代表作『ぼくらの時代』(乱歩賞)『グイン・サーガ』シリーズ
内田春菊: 漫画家。1959年長崎生まれ。代表作『南くんの恋人』『ファザーファッカー』
福島瑞穂: 弁護士。1955年宮崎生まれ。現社民党党首
野中ともよ: テレビキャスター、ジャーナリスト。1954年東京生まれ。現三洋電機会長兼CEO 
円より子: 衆議院議員。離婚110番主宰。1947年神奈川生まれ。現民主党副代表
花形みつる: 作家。1953年神奈川生まれ。代表作『ゴジラの出そうな夕焼けだった』
佐藤しのぶ: 声楽家。1958年東京生まれの大阪(高槻市)育ち。
真行寺君枝: 女優。1959年東京生まれ。資生堂のキャンペーン「ゆれるまなざし」でデビュー
コリーヌ・ブレ: ジャーナリスト。モロッコ生まれ
安藤和津: エッセイスト、タレント。1948年東京生まれ。夫は俳優の奥田瑛二

なかなかの顔ぶれでしょう? さて、中身の方はどうでしょうか?

--------------------
対談のテーマから言って子育ての話が中心ですが、うんうんとうなづくものあり、そうかなあと疑問を持つものあり、すげえと驚くものあり、待て待てと思うものあり、目からぽろっと鱗が落ちるものあり、あははと笑うものありで、頭からしっぽまで楽しく読むことができました。

これらのハハな人たちの多くに共通するのは「自然体」ということです。自分に対しても子供に対しても「こうあるべき」という形を作ってはめこもうとせず、自分の気持ちに素直に子育てしています。私はこれが子育ての理想の姿だと思いますし、実際そのようにして子育てしています。昨今重大な犯罪を犯す子供たちは、親が自分好みの「型」にはめこもうとしている例が多いように思います。

以下私が気に入った話をいくつか書いてみましょう。以下発言内容は本に書いてあるそのままではなく、私がアレンジしていることをお断りしておきます。

◆野中ともよ;「おまえっていうやつはたった一人しかいなくて、かけがえのない命なんだぞというのを、親がわからせてやること。数学ができなかろうが、国語ができようが、何しようが、おれってやつはそういうやつなんだと。まず自分をわかって、そしてそこに何か自信を持つことを見出せばいいと思うんですよ」

◆コリーヌ・ブレ;「私は娘には、勉強が楽しくて、自分のために役立つと言うふうに思えるように教育しているの」(←私の持論「勉強は自分の知らないことを学ぶわけで、元来楽しいもの」と同じなのでうれしくなりました)

◆コリーヌ・ブレ;「日本の女性はいい母親でなければいけないというプレッシャーがある。犠牲心が美徳のようなところもある。でも、子どもから見ると、自分を犠牲にしている自分のお母さんはすごくいやですよ」

◆コリーヌ・ブレ;「日本の母親は子どもに干渉しすぎ。子どもが冒険しようとすると「ダメ」という。だから日本人は冒険心が乏しい。一方、日本は母の子のスキンシップが欧米に比べてよく取られていてよい。欧米では子どもの自立心を育てると称して、子どもを小さい頃から別の部屋に置いて、泣いてもわめいても放っておく。それはよくない。自立心は育てるものではなく育つものだ」

コリーヌさんばかりになってしまいましたね。彼女の話は同感するところが多かったものですから。

ためになる話のみならず、原田らしく笑いどころも満載。笑える話もひとつだけ紹介しておきましょう。

◆中島梓との対談で;「息子はマザコンにすべき」という中島の主張に、原田も「娘はファザコンにしたい」と応じて意気投合。中島は『息子に夢中』というエッセイを書いたが、娘が生まれたら書くエッセイのタイトルも決めていて、それは『娘は娘』だと。

気に入らない話もいくつかあるんですが、それはやめときましょう。レビューを気持ちよく終わるために(笑)

ためになって、笑えて、一粒で二度おいしいグリコのキャラメルみたいな本でした。ハハな人たちにはもちろん、チチな人たちにもおススメです。

【じっちゃんの評価:★★★★】

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COMMENT

よかったよかった・・・と言いつつ

オススメした本が、気に入っていただけると 安堵いたします^^

しかし、懺悔しなければなりません・・・

実は私、この本と他の本を間違えておりました。
この本も読んで面白かったのですが、 本当にオススメしたかったのは、 『母が今までにしでかしたトホホな話』 がたくさん入ってる本だったのです。
 青くなりながら、本当の題名を今探してるのですが、見つからない・・・

本当に、申し訳ございませんでした!

ひさきゅ~さん、おはようございます

ショーゲキの告白ですね(笑

『ハハな人たち』はひさきゅ~さんからご紹介のあった直後に
古本屋に行ったら、店の外の100円均一コーナーにあって
パッと目に入ったんですよ。運命的なものを感じました(笑
それで、レビューからおわかりのようにとても面白かったので、
こういうのを「瓢箪から駒」というのでしょうか(ちょっと違うか(;^_^A

でも、 『母が今までにしでかしたトホホな話』 がたくさん入ってる本も読みた~い。

これ、書くのが恥ずかしいのですが・・・原田宗典の本は好きで良く読むのですが、本屋でこの本の背表紙を見て『ハハハな人たち』と読んでしまい「また変な人たちのことを面白ろおかしく書いた本だろう」と勝手に解釈して読まずにいました。『ハハな人たち』だったんですね。ハハハ。
今度読んでみます。

アミーシカさん、私もまったく同様の誤解をしておりました!
仲間です、な・か・ま!
よかったあ、私だけでなくて。

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