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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
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小栗さんの突撃英語勉強ルポ-『英語ができない私をせめないで!』

先日広島へ出張に行った際に、折角なので半日お休みをもらって安芸の宮島に行って参りました。世界遺産の厳島神社、古い町並み、ロープウェー山頂(弥山)から見る瀬戸内の島々、対岸の広島の風景・・・・とてもすばらしいところでした。それに関する紀行的無駄話はまた今度ヒマな時にでも気が向いたら・・・・ということで、今回は溜まっているレビュー待ちの本から一冊紹介。


小栗 左多里 / 大和書房(2006/04) ¥650
Amazonランキング:173161位
Amazonおすすめ度:


『ダーリンは外国人』シリーズの小栗左多里さんの英語学習格闘記。

小栗さんはご存知のとおり旦那さまがアメリカ人、つまり英語のネイティブ。ところが小栗さんご自身はほとんど英語が話せません。なぜって・・・・「彼が日本語ペラペラだから」。そして、そんな状態であることにそれまでは疑問を持たないでいたのですが・・・・。ある日トニーさん(=ネイティブの旦那さん)から「そろそろ海外に住むことを真剣に考えないか」と言われて、「海外に住むには英語は必須」と英語学習を決意します。それから小栗さんの英語との格闘の日々が始まります。

小栗さんは本書の中で「すいません、ふつうこういう本って話せるようになった人が書くものですよね・・・・」とあやまっておられますが、あやまるこたーない、そこが本書のいいところなんです。自分と同じようなレベルの人が英語上達のために悪戦苦闘する姿が等身大で描かれていて共感をもてますし、また役にも立ちます。英会話学校に行ったものの値段の高さに比べての質の低さに呆然としたり、英語の勉強を始めたのはいいが上達の遅さに挫折したり、つい怠け心が出てサボったり。手作り感満載です。

さて、英語の勉強を決意した小栗さんの当初の実力はどんなものだったんでしょうか?

--------------------
・小栗さんの自己評価:聴き取りは少しだけできる(セサミストリートがぎりぎりわかる程度)が、話す
 のはほとんどダメ。
・トニーさんの評価:3歳児くらい。(手厳しいですね(;^_^A )
・英会話学校の診断:中級または初心者上級

まあ、英語学習者の中で最も多いクラスと言えるのではないでしょうか。

英語の勉強を決意した小栗さんですが、何をしたでしょうか?
答え、何にもしなかったそうです(^.^;

しかし、そんな小栗さんに救いの手が。「英会話学校に体験入学してルポ漫画を描きませんか」という雑誌からのオファーがあったのです。もちろん、小栗さんは二つ返事で引き受けます。そして、英会話学校をはしごする毎日が始まります。

費用500万円の超セレブな個人塾あり、先生がやたらに厳しく生徒をゴキブリよばわりするスクールあり、料理しながらのレッスンあり、英語劇を演じながらのレッスンありと、変わったスクールが次々登場します。そうしたスクールで小栗さんは驚いたり、青くなったり、冷や汗かいたり、怒ったり、あきれたり・・・・それに合わせてこちらもへえ、えっ、おいおい、ハハハ。結構楽しめます。英語の勉強にはあまり役立ちませんけどね。

この体験入学をきっかけに小栗さんは本格的な英語の勉強に入ります。トニーさんの反対(※)を押し切って英会話教室にも通います。小栗さんが行ったのは月2万円で通い放題というスクール。いろいろ問題もあったものの、コストパフォーマンスがよく「英会話教室行くなら『通い放題』がいい」というのが小栗さんの結論。
 ※トニーさんは「語学は独学で十分、英会話教室に大金を払うのはばかばかしい」というお考え。
   私も同感です。

そして、英会話喫茶に行ったり、ネットで個人レッスンの先生を探したり、ただ聞き流しているだけで「英語耳」になるというマジック・リスニングなる教材(5万円なり)を買ったり、小栗さんのパワフルな英語修行が展開されます。

こうしてさまざまな試みをしたものの、結局行き着いた先は、①NHKのラジオ英会話等のラジオ・TV番組、②英単語を壁に貼って覚える、③英文をたくさん読むというもの(※)。小栗さんは言います。「私の結論は、地道。やっぱりこれしかないです。(中略)覚悟を決めて、『何年も努力する』ことを受け入れないと仕方がないと思う」と。まさに「英語に王道なし」です。私の結論もそうでしたし、英語を本気で勉強される方はすべてここに行き着いているのではないでしょうか。もちろん、その地道な勉強を効率的・効果的に行うコツはそれぞれの方が開発されているわけですが。
 ※これに私なら④英文法の再勉強、⑤重要構文の記憶、⑥英作文の勉強が入りますね。

その他、小栗さんが実際に使ったおススメ教材やネットの面白・お役立ち英語サイトなども紹介されており、英語学習者には大変参考になります。

ところで、「身近にトニーさんというネイティブがいるんだから彼に教わればいいんじゃない?」と思われた方いませんか? 私もそう思いました。でも、そうしない理由がちゃんとあるんです。トニーさんによれば「言葉を教えるようになって関係が悪くなる国際結婚カップルが多い」なんだそうです。へえそうなのと思いながら、確かにそうかもねとも思いますね。身近な人だと遠慮がないのでどうしても教え方が手厳しくなって、それで喧嘩になったりしますもんね。「ちびまる子ちゃん」にも、お姉ちゃんがまる子の家庭教師を務めて大喧嘩になる話がありました。

最後に、トニーさんの卓見をご紹介してこの駄文もおしまいにしましょう。

「もう30半ばを過ぎて英語の勉強が大変」という小栗さんにトニーさんは「何でみんな『老化』を問題にするのかわからない」と言います。「こどもが上達の早いのは確かだが、それは子どもが間違いを恐れずどんどんやり、大人は間違いを恐れて慎重になりすぎるからだ」と。至言ですね。

【じっちゃんの評価:★★★】

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COMMENT

おじゃまします。

身近な人に教わるって所う~んと実感してます。
私はPCオンチなんで何かと旦那さんに教わる事も多いんですけど
これがまた、お互いに遠慮がないと言うか・・・
『そうじゃないこう』『じゃ言ってよ』ってな
具合に言い争いになることもしばしばですから・・・
うちの旦那さんも他人に教える時はこれでもかって
ぐらいにバカがつくほど丁寧なのに、
身内になるとこうも変わるかっですよ。
まっ、私も教われ上手とは言いがたいですから
お互い様ですわ~・・・(^^;A)

また、私事になって・・・

恐縮ですが・・・

姑や義弟が過去なんどか同居した時、或いは夫とが家族と電話をしてる時、よく耳に入る単語やフレーズなどをメモしておき、後で発音を教えて貰ってアルメニア語を習いました。 普段の英語での会話の中にも習いたてのアルメニア語を使うようにして稽古してます。(いまだにそれこそ三歳程度のアルメニア語ですが~)

一方夫は、 三ヶ国語を自由に操るくせに日本語はからきし・・・

これは、普段使うことのない単語や表現を覚えこもうとするからだと思うのです。 憶えても実際つかう場面に遭遇しないから・・・
その内忘れちゃう・・・

そして教える方が上手くないからだ、とこうなります・・・
トニーさんの仰る通りの結果になりかねないので強要しない事にしてます・・・とほほ

たまの猫さん、梓の小鳥さん、おはようございます。

v-34 たまの猫さん、
やっぱり、夫婦、親子、兄弟間で何かを教えあうってのは難しいですね。
教える方は必要以上に手厳しくなるし、教えられる方も教えを乞うという態度じゃなくなるしで。

v-34 梓の小鳥さん
いえいえ、私事大歓迎でございますよ。
旦那さん、三ヶ国語もできるんですか?
アルメニア語と英語と、あとはロシア語? フランス語?
梓の小鳥さんもアルメニア語ができるなんてすごいですね。

>憶えても実際つかう場面に遭遇しないから・・・その内忘れちゃう・・・
実際そのとおりですね。




英会話教室に通って3ヶ月

じっちゃん様 ご無沙汰してま~~~す
興味深くブログを読みました
なるほど、ピットママのような超初心者にとって教室は
とっかかりとして楽しく通えていますよ~

でも著者もじっちゃん様も書いている通り文法と地道な
勉強が大事というのを痛感しています
習ったことを何処まで発展させられるかは本人次第ですね

教室では生徒さん同士が英語でWhat's new?を
発表し質問したりします
いろいろな話題で盛り上がったりと勉強になります
ピットママは途中から入ったので、4月からいよいよ最初です
コツコツ頑張りますよ v-497

ピットママさん、こんばんは。
私こそご無沙汰で恐縮です。
そっか、ピットママさんは英語特訓中ですから、
こういうお話は興味に持っていただけたんですね。

>文法と地道な勉強が大事というのを痛感しています。
文法は地味ですが一度やると結構「目から鱗」的話が多く、
結構面白いです。私は一時(今も?)ハマリました。

>いろいろな話題で盛り上がったりと勉強になります
私も小栗さんの本を読んで英会話教室に通いたくなりました。
小栗さん、結構楽しそうなんで。

こんにちはー、さすがじっちゃんさん、熟読されてますねー。
この本は、いかにして英会話を身につけるか、ではなくて、
こんな体験しましたが、結果こうなりました、という楽しいエッセイですねー。
もし旦那さんが英語ができたとしても、私も教わらないと思います。
絶対けんかしてしまうと思います^_^;

ひだまりねこさん、おはようです。

楽しかったですね、この本。
今や小栗さんのエッセー漫画にすっかりハマっていて
今度は『ダーリンは外国人2』を読む予定です。

>私も教わらないと思います。
これは皆さん、意見が揃いましたね(^v^)

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