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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
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少年期

 ◆映画のデータ◆
  製作年:1951年
  製作国:日本
  配 給:松竹
  監 督:木下恵介
  出 演:笠智衆、田村秋子、石浜朗


『二十四の瞳』や『喜びも悲しみも幾年月』で有名な木下恵介監督の作品。

これも父と息子の物語でありました。

戦争のさなか、学者でリベラルな考えの持ち主の父と、軍国少年としてその父に反感を覚える少年。

疎開先で父は読書や釣ばかりをしていて家事はすべて母親におしつけている。そのことにも少年は反感を覚える。疎開先の学校では、都会者への反発と、加えてリベラルな父への批判もあって学校の友人が少年へのいじめを始める。近所でも父の評判はよくない。

周囲の軍国的風潮と父の態度との間の板ばさみになって苦悩した少年は母親に訴える。しかし、母親は笑って答える。「歴史がお父さんが正しいことを証明するでしょう」

今の眼から見れば、周囲の軍国主義に影響されて父に反発を覚える少年の苦悩も青臭いし、反戦を高らかにうたうわけではない父のどっちつかずの言動も無責任のようにも思える。

しかし、それはあくまで「今の眼から見れば」であって、歴史的認識を持てば少年の苦悩も父の態度も理解ができる。

そもそも、木下恵介監督は『二十四の瞳』もそうだったが、高らかに反戦をうたったりはしない。軍国主義に染まった世間に対しても決して非難はせず受け入れている。そのことは少年をいじめた友人の戦後の姿の描き方でもよくわかる。だからこそ、戦争への嫌悪と平和を希求する思いが伝わってくるのだと思う。

また、少年が必ずしも軍国主義に染まりきっていないのも少年の苦悩にリアリティを与えている。

ただ、少年役の石浜朗が白皙の美少年すぎ、またあまりに生真面目すぎること、少年へのいじめに迫力がないこと、ストーリーに起伏が少ないことなど、不満も残る。

【じっちゃんの評価:★★★】
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COMMENT

ブログにコメントありがとうございました。
じっちゃんさんは、もしかしてすごい人?

ヒーさんへ

全然すごくないです。ただのおっさんです。

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