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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
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⑤観劇
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究極のトリック?!-『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ !』


深水 黎一郎 / 講談社(2007/04/06)
Amazonランキング:1615位
Amazonおすすめ度:



最初タイトルにある「ウルチモ・トルッコ」って何の意味だろうと思ってたのですが、ウルチモ=ultimo=ultimate(英語で「究極の」)、トルッコ=trucco=trickだろうと想像が付き、語感からイタリア語だろうと当たりをつけ、オンライン辞書で調べてみたら案の定イタリア語で「究極のトリック」という意味であることが分かりました。こうして見るとやっぱり英語とイタリア語って似てるんだなあと当たり前の事実に改めて感慨を覚えました。

「究極のトリック」とは大きく出たもんですが、タイトルで宣言している通り読者を犯人に仕立て上げることができたら、あながち大ぼらでもありません。読者=犯人というのは確かに「究極の」意外な犯人ですからね。

読者=犯人に挑戦したミステリは数こそ少ないですがこれまでにもないことはありませんでした。しかしながら(私もいくつか読んだことがありますが)どれも読者が心底「自分が犯人だ」と思えるようなものではありませんでした。そのことは本書の作者も本書の中で言及しています。そして、この『ウルチモ・トルッコ』はそうではないと高らかに宣言しています。期待せずにはいられないではありませんか。

その結果はどうだったでしょうか。

--------------------
これまで誰も考えつかなかったトリックであることは間違いありません。おっと、その言い方は正確ではないかな。考えついたことのある作家はいたかも知れません。いえ、おそらくいたと思います。考えついたけれど、実際に使ってみようという勇気のある作家がいなかったに過ぎないと愚考します。そういうたぐいのトリックだということです、これは。

こういうのを楽しめる読者もいるとは思いますが、心の狭い私としては(まったく楽しめなかったというとウソになりますが)心の底から楽しめたとは言いがたいです。

気になるのはそのメイントリックよりも、そのトリックを成立させるためのトリックです。作者はしきりにフェアであることを強調していますが、どう考えてもフェアとは思えません。そこのところがもう少しフェアかつ納得のいくものであったらメイントリックの不自然さも気にならなかったかもと惜しまれてなりません。

ただ、文章やストーリー展開は達者なので、この作者案外化けるかも知れません。それを期待しましょう。

【じっちゃんの評価:★★】
P.S. そうそう、表紙に丸い大きなお月様みたいなのが付いてますが、あれ鏡です。読者が写るようになってるんですね。「お前が犯人だ」ってことですね。他愛もない仕掛けですが、こういうの好きです。

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COMMENT

この作品、ちょっと気になってました。
ほんとにすごいトリックか、期待はずれかのどっちかなんだろうなぁと(^^;)
じっちゃんさんのレビュー読んで、どんなトリックだったのか、知りたくなってきました。うーーん、読んでみようかな・・・。

のばらさん、こんにちは。

ミステリ好きなら気になりますよね~。
驚くにせよ、がっかりするにせよ、一読の価値はあるかもです。

こんにちは^^

よく本をよんでらっしゃるじっちゃんさんが
そこまでトリックを思いつかないと言うは気になりますねぇ。
フェアじゃないのはあれですが・・・
ううむ気になるっす。

シンさん、おはようございます。

>そこまでトリックを思いつかないと言うは気になりますねぇ。
でも、「読者を犯人にするには?」って真剣に考えたら
考えつくかもしれません。でも、考えついても普通の人なら
使う気にはならないでしょうね。

マジックの本かと・・・

じっちゃん様 おはよございます
お仕事、忙しいですか?
ピットママはなんとなく忙しい毎日ですよ~~~

この本、マジックのことを書いているのかと思ったら
ミステリー!しかも犯人が読者?へ~変わった本なんですね
ちょっと次回のじっちゃん様の化けてからの本を発見してから
挑戦してみようと思います
今回は英語の文法の本を買ったのでそれを勉強することにしました

「英語ができない私をせめないで」にも登場するケイナン先生の
アルクから出ている冊子状の本です
CD付きなのでじっちゃんのご指導通りアイポッドに入れて
聴いていますよ~~~

「英語・・・」の感想はピットママより、英語ができる作者さんの
試行錯誤が手に取るようにわかりました
やっぱり、何事も繰り返しコツコツやるのが良いのかなという
思いを再確認することになりましたので、とても参考になりました
それと、いろんな教室があり「へ~~~~」の連続でしたよ

Let's study English.

ピットママさん、おはようです!

この本は万人におススメできるような内容でないので「敬遠」されるのは
賢明かと。

ケイナン先生って圭南先生のことですよね。
アルクには私も随分お世話になってます。
iPodを活用されててご同慶の至りです。

英語はもうコツコツしかないです。
これが長年英語の勉強をしてきての感想です。

初めまして

ブクログのコメントから飛んでまいりました。
自身がこの作品について色々考えておりましたので、じっちゃん様のレビュー、興味深く拝見させていただきました。

遠慮しようかどうか迷いつつ自身のレビューがあまりにも稚拙だったため、じっちゃん様の記事にリンク&トラックバックさせていただきました。
この場をお借りして報告させていただきます。

若輩者の運営するブログですが、よろしければお越しください♪

hitoeさん、こんにちは。

>自身のレビューがあまりにも稚拙
いえいえ、拝見しましたけれど、なかなかのできでしたよ。

>トラックバックさせていただきました
ありがとうございました。私も後でトラバさせていただきます!

>若輩者の運営するブログですが、よろしければお越しください♪
はいな、ちょくちょく覗かせていただきます。


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『ウルチモ・トルッコ』

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ !深水 黎一郎 / 講談社(2007/04/06)Amazonランキング:2357位Amazonおすすめ度:Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog
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