英検1級受験(6月10日)まで一月を切り、余暇のほとんどをその準備に充ててます。そのため、貴重な読書タイムだった通勤時間もほとんど参考書か原書を読む時間になってます。よってブログのネタである本もあまり読めません。といいつつ何冊かレビュー待ちの本もあるのですが、レビューを書いている余裕がありません。
というわけで、そのうち書くであろう(?)本格的レビューの予告編として、今日はレビュー待ちの本の簡単な紹介をしましょう。

ジェネラル・ルージュの凱旋 (海堂 尊 / 宝島社)★★★★
ご贔屓の作家の最新作。相変わらずのストーリーテラーぶりで、巻擱くあたわざるの面白さ。ただ、残念なことにミステリ味はやや薄い。その代わりというわけでもないが、これまでこのシリーズを読み続けてきた読者にとって驚くべき&楽しい仕掛あり、思わず以前の作品を読み返してしまった。

日本語はなぜ美しいのか (黒川伊保子 / 集英社新書)★★★★
著者は言葉の持つ語感について研究している方。この本ではその研究成果に基づき、語感に着目して母語(とりわけ日本語)とは何かを論じています。語感を通じて母語はそれを母語とする人の身となり肉となっていることが明らかにされる過程は目から鱗の連続。そういう立場から今声高に叫ばれている早期英語教育の導入に警鐘を鳴らしています。著者の日本語への愛情と誇りが感じられる美しい一品。「日本語は(世界一)美しい言語」とする理由はやや強引な気もするが、それは著者も承知の上だろう。

東京見聞録 (原田 宗典 / 講談社)★
これまで読んだ作者のエッセイの中では最低のでき。東京の各所を作者が訪ねて突撃ルポするというものだが、取材ぶりがあまりに生ぬるく(※)全然「突撃」になっていない。作者お得意のギャグもすべっている。
※あるいはエッセイとしての表現が生ぬるいのかも。

みんなで国語辞典!―これも、日本語 (「もっと明鏡」委員会, 北原 保雄 / 大修館書店)★★★★
辞書に載っていない旬な言葉(例:「超ウザイ」)を一般読者から集めて解説したもの。語義解説や用例も読者が書いているが、それが秀逸ですばらしく、かつ笑える。随所に挿入される北原先生(明鏡国語辞典編纂者)の真面目な解説も面白い。現代日本スラング辞典としても十分使える。

甘えんじゃねえよ (吉田 戦車 / スコラ)★★
吉田戦車のシュールなギャグは面白いが、同じパターンが繰り返されて飽きてくるのと、しばしば安直な下ネタに逃げるのが残念。