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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
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映画『放浪記』


/ 東宝(2005/08/26)
Amazonランキング:11790位
Amazonおすすめ度:


ご存知・林芙美子の名作を成瀬巳喜男監督が高峰秀子主演で映画化した作品。森光子が舞台でロングランを続けていることでも有名ですよね。

私、主演の高峰秀子の大ファンなんです。若い頃名画座で『二十四の瞳』を見て大感激し、ファンレターを送ったこともあります(汗

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私の観たことのある彼女主演の映画は、『馬』『カルメン故郷に帰る』『女の園』『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾歳月』『名もなく貧しく美しく』てなところですが、いずれ劣らぬ名作です。特に『二十四の瞳』と『喜びも悲しみも幾歳月』は日本映画史に燦然と輝く傑作ですよねえ。

私、高峰秀子が見れるだけで満足なので、冷静に映画を評価することができないのですが、初めて観たこの『放浪記』は公平に見てなかなかの出来でありました。下積み時代から『放浪記』で売り出すまでの林芙美子の半生を描いた映画ですが、その日常がリアルに淡々と描かれていてしみじみ見せます。こういうとき白黒映画っていいですねえ。

それにしても、映画で描かれる林芙美子の男運のなさ。次々と男に捨てられていきます。でも、その悪い男運は全部自分が引き寄せているんですよね。浮気性の俳優(※1)、僻みっぽく暴力的な作家の卵(※2)、そんなのばっかりに惹きつけられて、誠実で結婚相手に最適みたいな男(※3)は袖にしてしまう。そんな林芙美子(=高峰秀子)に歯噛みする思いで観ていました。
 ※1 若い頃の中谷昇が演じているんですが、表づらはあくまで女に優しく、その裏で
    何人もの女と平気で付き合っている・・・・何か石田○一を髣髴とさせる役柄でした。
 ※2 若き頃の宝田明。すっげーハンサムで、最初出てきた時「こんないい俳優いたっけ」
    と驚いた。
 ※3 加藤大介。

それにしても高峰秀子はいいなあ。目と目の間が離れすぎているなど、いわゆる"端整な"顔ではないのですが、可愛らしさの中に知性のきらめきと芯の強さを秘めた奥深い味わいのある美人です。女優としての演技力も一流で、この映画でも林芙美子の気丈なところ、その反面男にだまされやすいナイーブなところ、自分を売り出すためには他人を犠牲にすることもためらわない図々しさがあるところ、その反面弱いものにはとことん優しいところ、そうした矛盾だらけな人間像を見事に演じています。特に場面に応じてさまざまに変わる顔の表情の豊かさはうならされます。とりわけ、男に捨てられそうになった時に見せる、上目づかいでおずおずと男を見上げる表情にはぞくぞくさせられました。

高峰秀子の映画にはまだまだ観ていないものがたくさんあります。これから観るのが楽しみだなあ。

【じっちゃんの評価:★★★】
蛇の足
この記事を書いていたら、読売新聞(9月21日付け)の「編集手帳」で林芙美子を取り上げていました。その冒頭に次のように書かれています。
  「故人は自分の文学的生命を保つために、ときにはひどいこともした」
これは林芙美子の告別式での葬儀委員長・川端康成の挨拶の一節だそうです。「ひどいこと」というのは、若い女性作家の進出を妨害したことらしい。上にも書いたように、この映画でも、林芙美子は仲間の作家の卵(草笛光子が好演)の足を引っ張ったりしてました。当時は女性作家の発表の場が少なく、こうでもしなけりゃ生き残れなかったらしいけれど、にしてもなあ。

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COMMENT

私も全部みましたよ!
「カルメン故郷に帰る」は、初めての総天然色映画は角梨枝子主演の「夏子の冒険」か「カルメン・・・」かといわれるくらい、映画がカラーになったばかりの映画です。
もし、機会がありましたら・・・
京マチ子主演の「痴人の愛」(谷崎潤一郎)も是非ご覧になってください。
デコちゃんとは全く違った味わいですが・・・。鳥肌の立つような映画です。

ケイさん、さすがですね~。
『痴人の愛』テレビで放映されるのを待ちます。
『夏子の冒険』てのは知らなかったなあ。
角梨枝子さんて女優さんも知らなかったです。
ネットで調べてみます。

わぁ・・・
驚きました、 じっちゃんから高峰秀子の名前を聞くなんて~。
白黒映画の女優さん、 という感じですよね。
白黒といえば先日娘が 「東京物語」 という日本映画を借りて来ましたよ。  あの小津安二郎が監督で、あの幻のスター、原節子が出演してる他、笠智衆、東山千栄子、 若~い杉村春子、山村聡、香川京子、 に水戸黄門の東野英治郎・・・。 昔の名優勢揃いという映画です。

高峰秀子の映画をそんなにご覧になったじっちゃん、 お目当てのでこちゃんは出てなくとも若しかしたらご覧になってるかも・・・・?

ところで・・・
今日のネタのあと少しの間お休みさせて戴きます~。
宜しく・・・

ちょっと静岡に行ってましたので、ご返事遅れて申し訳ありません。
ブログお休みするんですか!
その間楽しみがひとつ減ってしまいますね。
再開日の10月4日までお待ちします。

>驚きました、 じっちゃんから高峰秀子の名前を聞くなんて~。
私だって結構トシですからね(^-^;A
さすがに高峰秀子はリアルタイムでは観てませんが、
リバイバル上映やテレビの放送で観ています。

『東京物語』は名作中の名作ですね。
私ももちろん観ています。
でも、この映画も含め小津安二郎の映画は雰囲気が「いいなあ」とは思いながらも、
淡々とし過ぎていてちょっと苦手です。
私的には黒澤明と木下恵介の方がいいですね。

ところで梓の小鳥さんの記事で話題にされていた投稿の方法ですが、
私は予約投稿は使っていません。
文章が完成するまでは「下書き」で保存しておき、
推敲が終わって公開する時はいきなり「公開」で公開します。

じっちゃんさんのブログがなぜか気になり、時々お邪魔させて頂いております。
今回の高峰秀子の記事、楽しかったです。母も高峰三枝子より秀子の方が好き、などと申しておりましたことを思い出しました。
私は、ちゃんとした形で彼女の映画を観たことはない(思い出のシーンなどという番組でちらりと、かあとはトーク番組など)のですが、気さくな感じで好感の持てる方ですね。
あと、先日の「新・日曜美術館」で梅原龍三郎画伯でしたか、彼女の絵を描いたということで、その絵を見ました。
絵にしても華のある女性ですね。
機会があれば、映画を観てみたいと思います。

来だすとうるさいケイです。<m(__)m>
木下恵介がお好きなら、阪妻の「破れ太鼓」を是非!
もうご覧になったでしょうか?阪妻はご存知ですか?
阪妻がうらぶれた食堂でライスカレーを食べるシーンが忘れられません。
阪妻といえばチャンバラですが、これはホームドラマです。
音楽は(自信ありませんが)木下忠二だったかと・・・。
♪雷オヤジは恐くない~~♪~という歌です。
私は全てリアルタイムで見ています。^_^;

デコちゃんの「銀座カンカン娘」の歌が流行ったときは小学校5年生でした。毎日歌っていましたよ。
デコちゃんの歌 聴いたことおありですか?
キティー台風かインディラ台風かのどちらかが来たときです。
古い話しだとすぐ喰いついて煩いですよ。<(`^´)>

梓の小鳥さんの所から飛んできた、埼玉のミューおばさんです。私の父は林芙美子で有名な尾道の生まれ、私も
尾道で暮らしたことがあります。
 尾道は昔から、女性の気性の激しさで有名なところだそうです。人一倍貧しい生活を送った芙美子が、他人に負けたくないという気持ちが強かったこと・・理解できるような気がします。
老眼を理由に、最近はあまり本を読まなくなってしまいましたが、このブログを読ませていただくうちに、もう一度、昔の本を
引っ張り出してみようかと思いました。
これからも、どうぞよろしく・・・


みけぼーいさん、おはようございます。
私もご母堂同様高峰三枝子よりも高峰秀子の方が好きです。
高峰秀子の映画を観たことがないとはうらやましい。
これから彼女の傑作映画をたくさん観る楽しみがあるということですから。
是非一度ご覧になってください。
まずは名作中の名作『二十四の瞳』はどうでしょうか?

ケイさん、おはようございます。
いくらでもうるさくしてください(笑
歓迎いたします。
阪妻、もちろん知っていますとも!
阪妻の作品では『雄呂血』『狐の呉れた赤ん坊』『無法松の一生』を観ています。
この中ではやはり『無法松の一生』がいいですね。
『破れ太鼓』は未見です。でも録画はしてあったはず。
探してみて、あれば観てみます。

高峰さんの映画、リアルタイムで観ていらっしゃるんですか。
私はリアルタイムでは観ていないので高峰さんを
デコちゃんと呼ぶことはできません。
デコちゃんとすっと呼べるケイさんがうらやましいです。

ミューおばさん、ようこそ!
埼玉なら、うちと近いですね。
もっとも、埼玉のどこかによりますが。

尾道にいらっしゃったことがあるんですか。
尾道は林芙美子第二の故郷ですもんね。
それと、大林宣彦監督の尾道三部作でも有名ですね。
(ご覧になったことありますか?)
最近では尾道ラーメンでも・・・・(笑

>もう一度、昔の本を 引っ張り出してみようかと思いました。
読書は最高の娯楽です。ぜひぜひ。

>これからも、どうぞよろしく・・・
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。

おはようございます!
いくらでもうるさくしていいんですねっ!ならば・・・
「無法松の一生」 あれはいいです。何回見てもいいです。
子役は確か長門裕之 太鼓の乱れ打ちに鳥肌が立ちます。

ついでに・・高峰三枝子も好きです。
「南十字星」という映画で、あの美しい顔に唾を吐きかけられるシーンがあるのです。
忘れられません。

松竹映画はなんといっても美空ひばりですけどねっ(^_-)。

ケイさん、おはようございます。
『無法松の一生』はいいですね。
泣けます。

『南十字星』も観てみたいです。
NHKBSでやらないかな。

美空ひばりの映画はほとんど観ていません。
なんとなく好きになれなくて。

いくらなんでも、あまりしつこいと嫌われますから、このテーマはこの辺で打ち止めにしますが・・・。

じっちゃんがもし「ひばり大好き!」なんておっしゃったら「ゲッ!」となります。
私は「ひばり」がのど自慢あらしで「ブギの女王笠置シズ子」の真似をしていた時代からのファンですから ^_^; 。
敗戦直後の希望の星でした!

こどもの頃から早起きで朝時間をもてあますので、好きな映画がかかっているときは興行期間の1週間、通学前に毎朝通いました。

封切り映画200円位の時代で、早朝割引 朝6時からで60円でしたので、中学生のときは「ひばり」がかかっているときは毎朝映画をみてから学校へ行っていましたよ。(^_-)
映画全盛期の時代です。
阪妻や長谷川一夫の頃は「活動(かつどう)」と言っていました。
パンパンッ
♪ちょうど時間となりました~おそまつっ!♪~<m(__)m>

ケイさん、おはようございます。
へえ、筋金入りの映画ファンでいらっしゃるんですね。
ひばり映画は食わず嫌いの気もあるので、
今度テレビでやったら観てみます。
ありがとうございました。

じっちゃんさん、こんばんは。
『放浪記』、いいですよねぇ。
私は成瀬巳喜男の大ファンで、この映画は若い頃に観ました。
高峰秀子さんは、この役のためにわざわざ「ブス」に見えるようメイクしたとか。
それでも、彼女の美しさは隠しようがありませんでしたが……。
啖呵を切ったり、大げんかしたり、面白いシーンがたくさんありましたね。
うたた寝する彼女をそっと見守る小林桂樹のシーンにはほっとしました。
高峰秀子さんがお好きでしたら、ぜひ成瀬監督の『乱れる』をお奨めしたいです(『浮雲』は必見でしょうけれど、敢えてこれを……)。
高峰さんも素晴らしいですし、えっ加山雄三ってこんなにいい役者さんだったんだ、
と新鮮な驚きがありますよ(もうご覧でしたらおわかりでしょうけど……)。

slycatさん、おはようございます。
私も成瀬巳喜男監督は好きです。
・・・といってもこの1,2年NHK・BSで特集をやったのを観て
好きになった俄かファンですが。

>高峰秀子さんは、この役のためにわざわざ「ブス」に見えるようメイクしたとか。
へえ、とても「ブス」には見えなかったな(笑

『乱れる』も『浮雲』も録画済みですが未見です。
本同様"積ン観"が多いんで(;^_^A
録画して安心してそれっ切りになっちゃうことが多くて。
ご推奨いただいたので今度観ます。

加山雄三といえば、黒澤明の『椿三十郎』の若武者役もよかったですね。
彼の若大将ものは子供の頃夢中で観たもんです。
そういうスターの若い頃に合えるのも
名画を観る楽しみですね。

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