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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
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格安!"オリジナルイラスト入りホームズ全集"


何がきっかけだったか忘れてしまいましたが、あるとき急にミステリの原点であるシャーロック・ホームズものが読みたくなりました。どうせ読むなら今さら翻訳ものより原書の方がよかろうと思い、Amazonを検索した結果、『The Original Illustrated "Strand" Sherlock Holmes』なる本を発見しました。

日本にも三書館という出版社から『ザ・XX―全小説全一冊』(XXの中に「漱石」とか「鴎外」とか「太宰治」といった作家名が入る)という作家の全作品(ないしは全小説)を一冊に集めた雑誌サイズの本が出ていますが、この本もシャーロック・ホームズもの全作品を大判の本に集めたものです。

ホームズもの全作品が載っているばかりではなく、発表当時のイラストも全部付いているというのですから豪華なものです。しかも、それで値段が税込み1201円というのですから超お買得ではあーりませんか(※1)。早速購入しました。

※1:この破格の値段にはからくりがあって、つまりシャーロック・ホームズものの著作権が1991年に消滅したんですね。おそらくイラストその他もそうでしょう。

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で、買ったはいいもののしばらく「積ん読」状態だったのですが、"Freakonomics"を読み終わって今度は何を読もうかと探していた時にこの本を「再発見」し、読み始めたというわけです。

最初はホームズものの処女作であり長編の"A Study in Scarlet"(日本題「緋色の研究」)を読み始めたのですが、途中でかったるくなり短編に乗り換えることにしました。で、早速第一短編集の『冒険』(The Adventures of Sherlock Holmes)からとっかかることにしました。

トップバッターは、かの、ホームズファンなら知らぬものはいない「あの女」が出てくる'A Scandal in Bohemia'(日本題「ボヘミアの醜聞」)です。

その感想に行く前に。

僕が洋書を読むのは主として通勤電車の中であり、あの枕のようなサイズの本をカバンの中にいれて持って行くのはつらいものがあります。というわけで、考えを巡らした結果、短編1作品分だけをコピーに取って持っていくことにしました。これならラクチンです。

で、'A Scandal in Bohemia'です。これはホームズが「あの女(ひと)」=Irene Adlerを出し抜こうとして逆にまんまと出し抜かれるというお話で、この「してやられた」という事実によってIrene Adlerはホームズをして以後「おの女」という代名詞で呼ばしめるような消しがたい印象をホームズに残します。

ドイルははっきりとは書いていませんが、おそらくホームズはIrene Adlerに対して(生涯でただ一回の?)恋をしたのではないでしょうか。このあたりはたくさん出ている"聖典"の研究書(グールドの「シャーロック・ホームズ―ガス燈に浮かぶその生涯」他)を読んで確認してみたいと思います。

さすがにストーリーはやや古臭いですし、ホームズの変装など今ではギャグとしか思えませんが、それだけに当時のイギリスのにおいが漂ってきて、ビンテージもののワインを飲むような味わいがあり(といってもじっちゃんはワインのことは何も知りませんが)、十分以上に楽しめました。Irene Adlerに出し抜かれて驚愕し、逆に彼女が好きになってしまう(?)ホームズも可愛いですし。

つづく作品は'The Red-headed League'(日本題「赤毛連盟」「赤髪組合」など)ですが、これはあまりに有名な作品で日本語版でも何回も読んでいるためパスし、その次の'A Case of Identity'(日本題「花婿失踪事件」)へと進みました。

これも現在のすれっからしのミステリ読みにはすぐに結末が読めてしまう類のものでしょう。ただし、当時は最新の知識だったであろうXXをのっぴきならぬ証拠として使うなど随所に工夫が見られて、この作品も十分以上に楽しめました。

【じっちゃんの評価='A Scandal in Bohemia':★★】
【じっちゃんの評価='A Case of Identity' :★★】

#今後ホームズもの短編については短編1作品ごとに評価をします。
#ホームズものの英語は結構手ごわいです。ゆめゆめご油断めさるな。

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COMMENT

日本の著作権法では著者の死後から起算して50年を経過すると失効するようですね。
少し違いますが「ローマの休日」も先日話題になっておりました。
今はこの期間を延ばそうという動きもあるそうです。

織彦様

映画の著作権はすでに70年に延長されています。それで「ローマの休日」他の映画に旧法の50年を適用するか70年を適用するかが争われ、地裁は50年の適用を判断しました。

この問題はどちら(著作権保有者とユーザー)の立場に立つかで難しい問題ですね。どちらの言い分ももっともで僕もどちらを応援するか決めかねています。

シャーロックホームズを原書で、か。難しそうだけど、有名な話なら取っ掛かり安いかも、ですね。

猫村さんの話題、ブログにアップしました。
TBがうまくいかないので、文中リンク貼らせてもらってます。すみません。
今までのURL、仕事でしてるページのを書いてしまってましたね。
個人のに書き換えました。
また、ちょろっとのぞいてくださいな。

おむすびさん、

早速おむすびさんのブログを訪問させていただき、猫村さんの感想を読ませていただきました。
それに対するコメントはおむすびさんのブログトに書かせていただきましたので、そちらをごらんになってください。

ではでは。

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