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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
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森繁の社長シリーズ番外編~『サラリーマン清水港』

社長洋行記加山雄三の『若大将』シリーズと並ぶ東宝の看板シリーズだった森繁久彌の『社長』シリーズをご存知でしょうか。源氏鶏太の『三等重役』の映画化(1952年。この時は森繁は人事部長)に源流を発し、森繁が社長になった1956年の『へそくり社長』から始まるサラリーマン喜劇シリーズで、1970年まで29本(傍流も含めると40本)が製作されました。森繁久彌が社長役を務め、 加東大介、小林桂樹、三木のり平等が会社の幹部として脇を固めています。

私は子供の頃何本かリアルタイムで見ています。子供が率先して見に行くような映画ではないので、3本立て・4本立てが当たり前だった当時のこと(※)、他にお目当ての映画があってそのついでに見たのだと思います。
  ※ おにぎり持参で朝から晩まで映画館にいて、3本立ての映画を全部観て、
    さらにはお目当ての映画をもう一回観てたりしてたなあ。

そのシリーズのひとつである『サラリーマン清水港』をこの間NHK BSで放映していましたので「これは懐かしい」と録画して観ました。Wikipediaの記事によれば、この作品は社長シリーズの本流ではなく傍流に位置づけられるようです。ちなみに冒頭の写真はこの映画のものではなく、『社長』シリーズのひとつ『社長洋行記』のポスター。『サラリーマン清水港』のものが見つからなかったのでこれで代用しました。

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監督は社長シリーズの大半を手がけた松林宗恵。

「清水港」と銘打っているだけあって、わが静岡の英雄・清水次郎長をモチーフにしてます。森繁社長の名前が山本長五郎(次郎長の本名ですね)、加東大介が大柾専務(字が違いますが「大政」ですね)、三木のり平が小政工場長、小林桂樹が社長秘書で石井松太郎(誰に相当するかはお分かりですね?)、おまけに社長夫人(久慈あさみ)の名前が蝶子といった具合。もう、ベタですねぇ。

ストーリーは大したことありません。ストーリーだけで評価したらこの映画は★ひとつかもしれません。せっかくですからそのストーリーをちょっと紹介しましょう。

森繁社長率いる会社は清水屋という酒造会社。黒田駒造(東野英治郎。初代黄門様ですね)率いるライバル・黒駒酒造としのぎを削っています。これだけ聞いてもう「ははん」と思われた方は清水次郎長に詳しい方です。

そんなところへ中国からお酒のバイヤーがお酒の買い付けに来日し、清水屋と黒駒酒造の注文取り争奪戦が始まります。このバイヤー(邱六漢!)を演ずるのがフランキー堺。ちょっと怪しい中国人を楽しげに演じています。この怪しい中国人と清水屋の面々のドタバタの絡み合いが、昔懐かしい雰囲気で楽しめます。特に三木のり平のおとぼけぶりは特筆もの。

清水屋と黒駒酒造の争いは石松(小林桂樹)の活躍で清水屋に軍配があがりかけますが、お酒の材料の供給元・都田吉兵衛(※有島一郎)の裏切りで形勢逆転。裏切りに怒った森繁は石松を代理(昔風に言えば代参ですね)として都田の本拠・香川へ乗り込ませます。

勘の言い方は、広沢虎三の浪曲で有名な石松の金比羅代参を下敷きにしていることにお気づきでしょう。あの有名な船中の「寿司喰いねえ、江戸っ子だってねえ」のシーンもちゃんと出てきます。

さて、本家の清水次郎長伝では金比羅代参の帰りに石松は都鳥の吉兵衛に殺されてしまいますが、さて本編ではどうなりますか? まさか殺されるということはないでしょうが、黒駒酒造有利の形勢を逆転できるやいなや?

ストーリーは単純で結末もミエミエ、こちらの予想通りに話は進んでいくのですが、その分安心してゆったりとした気持ちで楽しめます。それと、当時は今の韓国のように、日本にも日本映画にも勢いと若さがあった時代。その勢いと若さがこの映画にも感じられます。だから、映画を観ながらとても気分がいいですし、観終わってからも幸せな気分が残ります。

最近こういう喜劇が少なくなりましたね。特撮やCGを駆使した超大作もいいけれど、こういいうコージーな喜劇映画も観てみたいです。『釣りばか日誌』シリーズって観たことないんですが、あれってこういう雰囲気なんでしょうか? だったら一度観てみようかな。

男性出演者も豪華ですが、女性出演者も超豪華。森繁社長夫人の久慈あさみのほかに、社長の浮気相手として草笛光子(クラブのママ)、新珠三千代(芸者)、それから重要な役どころとして司葉子が出てきます。当たり前ですが、みんな若い! それからまぶしいくらいにキレイ。特に司葉子。清楚で知的で凛として・・・胸がトキメキましたよ。芸者役の新珠三千代もとても色っぽいです。

この『社長』シリーズ、もっと観てみたいな。そうそう、もうひとつの森繁の代表喜劇シリーズ・『駅前』シリーズもね。NHKさん、よろしくお願いします。

【じっちゃんの誤読的評価:★★★】

蛇の足
この映画を観たら急に広沢虎造の清水次郎長を聴きたくなって、虎造の語りを活字化したという『ご存知!清水次郎長伝』という本(CD付き!)を衝動買いしてしまいました。

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COMMENT

。。食いねぇ食いねぇ寿司食いねぇ。。ってね!

社長シリーズとつり馬鹿は確かに同じ雰囲気です。

のり平は良かった!
彼は私の生まれた蛎殻町のひとで、蛎殻町は「桃やののり佃煮」の会社があるところ。

テレビで毎週やっていた「サラリーマン水滸伝」(渥美清)を思い出しました。
あれは最高の喜劇です。
(すご~く昔ですから、ご存知ないと思います(ーー;))

やっぱり、釣りばかは似てますか?
今度テレビでやったら観よう!
のり平はいいですよね。
なんかいるだけで笑える。
フランキー堺もいいです。
もちろん森繁もね。彼はうまいです。

『サラリーマン水滸伝』は残念ながら知らないです。
ケイさんの話を聞いてとても観たくなりました。
・・・が、当時はフィルム。ひょっとしたら残ってないかもですね。
渥美清っていうと思い出すのは『泣いてたまるか 』です。
あれは子供の頃毎週観ていました。
あれも再放送は無理かなあ。

こんばんは。ご無沙汰してました。
森繁さんのそのシリーズものの映画は、私自身は全然興味がなかったのですが、祖父や母に連れられて行った映画館で観た記憶があります。平和な雰囲気がありました。
じっちゃんさんの言われた渥美清の「泣いてたまるか」、なつかしいです。テレビで観ていました。主題歌も覚えています。
フィルムが古いので、再放送は無理かと思われます。
「男はつらいよ」テレビ版も、相当古かったですから。あの最終回は衝撃的でしたねえ。

みけぼーいさん、おはようございます。

『泣いてたまるか』の主題歌は私もよく覚えてます。
(といっても、ごく一部ですけどね)
♪泣いてたまるか、泣いてたまるか、泣いてたまるかよ~♪
ってやつですよね。

『男はつらいよ』は観たことはなく、
大人になってからテレビ版があったことを知ったくらい。
静岡では放送されなかったものと思われます。
(静岡には当時TBS系列のテレビ局しかなかったので)

最終回衝撃的だったんですか?!
どんなだったんでしょうか?
知りたいような、知るのがこわいような・・・。

じっちゃんさん、ご存知なかったんですか?「男はつらいよ」のテレビ版。あ、観られなかったのですね。観られた私はラッキーだったんですね。毎週土曜日の午後に放送していて、学校から帰ってきて観るのが楽しみでした。
「知りたいような、知りたくないような・・・」だそうですが、私も言いたいけれど、言うと寅さんに悪いような、という気持ちです。どうしよう・・・。
最終回で、寅さんは沖縄だったか奄美大島だったかで、ハブに噛まれて亡くなるのです。さくらちゃんが寅さんを思い出して「おにいちゃ~ん」と叫ぶラストが哀しかったです。
あ、言ってしまいました。衝撃的でしょ?

みけぼーいさん、おはようございます!

寅さんがハブに噛まれて死ぬってのは
そういえば何かで聞いたことがあります。
確かに衝撃的ではあいますねえ。
でも、終わり方としては安直なような気も。

よく憶えてます。
ただし・・・
映画館で見た記憶はないんですよ
恐らくテレビの再放送かなんかだったと思います
私が小さい頃は実家のある小さな町に映画館が少なかったんです。
母はどういうわけか私に映画を見せたがりませんでした。
(全然見なかったわけではないんですが・・)
教育ママの走りだったんですよ~v-11

名優が勢揃いした映画だったんですね
戦後の昭和の映画、 懐かしいです

梓の小鳥さん、おはようございます。

やっぱりご存知でしたか。
お母様、映画を見せてくださらなかったんですか。
うちは自由でした。
子供の頃近所に白鳥座という名前の
小さな映画館があり、そこによく見に行きました。
怪獣映画とかアニメとかが中心ですが。

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