プロフィール

じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
管理者ページ

カテゴリ

openclose

お気に入りブログ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

連続ホームランなるか?~『カラスの親指』


道尾 秀介
Amazonランキング:2329位
Amazonおすすめ度:


私のお気に入り作家で全作を読破している道尾秀介さんの最新作。前作の『ラットマン』が傑作だっただけに、今回も期待が高まります。で、どうだったか?

「あ~面白かった、でも」・・・ってのが正直な感想かな。読者によって好みが分かれると思います、この作品は。私はというと、ちょっと好みとはズレルなあ。

何を書いてもネタバレになりそうなので、今回は言葉少なに留めておきます。

どういう物語かは本の帯に要領よくまとめられているので、手抜きをしてそれを借りてしまいましょう。

--------------------
「こうしていると、まるで家族みたいですね」・・・詐欺を生業としている中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしたものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは!?
--------------------

なかなか面白そうでしょう? 一種のコン・ゲームであり、紹介からも想像されるように軽妙かつ奇妙なお話が展開されます。「共同生活」をする5人の男女のキャラがすべて立っていて、かつ好感の持てるのが私的には二重丸です。

さて。

読者に勘違いをさせておいて、さっとひっくり返すという「プチどんでん返し」を作中で何度も繰り返すのは、もはや作者のお家芸といってもいいでしょう。特に作者の得意なのは、『片眼の猿』や『ラットマン』でもそうでしたが、読者にいや~な予感をもたせておいて、それをさっとはぐらかすというもの。この作品でもそのお家芸はふんだんに披露されています。ふんだん過ぎてちょっと鼻についてくるくらい。作者のサービス精神の賜物であり、おかげで一瞬たりとも退屈することがないのですが、あまり繰り返されるとマンネリに陥る恐れがあります。次回作ではこの芸はいったん封印した方がいいかもしれないと、余計なお節介ながら思ってしまいます。

プチどんでん返しを繰り返しながら転がっていく物語は怒涛の結末へとなだれ込んでいくわけですが、ここが意見の最も分かれるところでしょう。拍手喝采でスタンディング・オベーションをする読者もいるでしょうが、私は違和感を覚えました。なぜかを説明するとネタバレになっちゃうので、それはぐっとこらえて、「脱力感が残った」とだけ言っておきましょう。

【じっちゃんの誤読的評価:★★】
スポンサーサイト

COMMENT

じっちゃん様、なかなか辛口の書評ですね v-388
ケイ先生に言わせると、そこがじっちゃん様の良いところみたいです~

本って、読者の中の潜在意識によって随分と違った印象
になるのかもしれませんね!
ピットママもブログの文章からのイメージはふっくらとしている
のではと思われています
でも実際は、とても痩せているって訳ですね~v-356
そうすると今までのイメージとリアリティーとがぶつかる訳です
でも、スルメじゃないけど人間には多面性があり、また相手によって引き出されるという相乗効果もあったりなんかして、
面白いものだなとピットママは56歳の誕生日を前にして思うのです!

つまりこの新作も、そうなのではと思います
機会があったら読んでみたいと思いますよ~
その前に有栖川さんを先に読みたいな v-344

はじめまして。
こちらの記事にトラックバックさせていただきました。
好感の持てるキャラがよかったですね。

トラックバックなどいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

お言葉に甘えてトラバさせていただきました。
藍色さんは私と違って高評価ですね。
評価なんて人それぞれですからね、
当たり前です。
同じ人でも読むタイミングで評価は大きく変わりますし。

道尾さんは友人の親戚なので応援しています。
とはいえ、気に入らないものは気に入らないです。

お久しぶりです。
「ラットマン」は確かに面白かったですよね。
連続で良い作品となるとやはりキツイのでしょうか。
とはいえ、プチどんでん返しは好きなので、
ちょっと期待しながらまた機会があれば読んでみたいと思います。

と、「十三の呪」ですが、
コメント返事に書いたのですが、
ミステリやホラーというよりも
ライトノベル的な楽しみといった感じでございます。

シンさん
『十三の呪』昨日注文しました。
楽しみです。
>ライトノベル的な楽しみといった感じでございます
そうなんだ。
ラノベはあまり読んだことないですが、
そういったラベル付けに関係なく、
面白くありさえすればいいんですが。
期待して読みます。

こんにちは

じっちゃん、こんにちは。

私もちょっと…な感想でした。
道尾さんの作品はどんでん返しが期待されているので、これを続けるのは色々大変そうだなぁ。と余計な心配をしたり(笑)

v-22花梨さん
返事遅くなりました。
道尾さんは最新作の『龍神の雨』もだめでした。
プロットがワンパターン(暗~い話が一転)で。
これからも道尾さんのファンでいられるか自信をなくしています。

EDIT COMMENT

非公開コメント

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カラスの親指By rule of crow\'s thumb道尾秀介

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb(2008/07/23)道尾 秀介商品詳細を見る 過去にヤミ金と関わり家族を失った武沢は、似た境遇の入川と組む詐欺師です...
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
全記事表示リンク
検索フォーム
コメント・TBについて

コメント・トラックバックをされる場合は注意事項をご覧ください。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。