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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
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3月中旬は京都本ばかり読んでいた

というのは、そろそろまた京都に行こうかなんて目論んでるから。
そして、旅する目的地の背景情報を事前に調べるのは私の趣味なのだ。

3月中旬に読んだ本の中からまずは京都本を紹介しよう。

『秘密の京都』(入江敦彦、新潮文庫)★★★☆
 『秘密のナントカ』とか『ナントカの謎』と題する本は概してハズレが多いが、この本は例外だった。著者のこころざしが高く、全体に一本筋が通っているのがよい。しかも、紹介される「秘密の京都」はホンモノの「秘密の京都」だ。だが、観光の参考になるかというと疑問符がつく。「秘密の京都」は、たまさかにしか行かない観光客がそこを目指して行って感動するというようなものではないようだ。京都に住む人か、京都に何十回と行って行くべきところはあらかた行きつくしたような人が、ぶらっと京都散歩に出かけて、そのついでに寄るような場所のように思う。

『京の近代建築』(たかぎみ江/福尾行洋、らくたび文庫)★★★★
 私は神社仏閣だけでなく、近代建築にも大いに興味があるのだが、京都のガイドブックで近代建築を紹介したものはほとんど見かけない。そんな中で本書は貴重だ。文庫サイズながら写真も豊富、説明もコンパクトかつ要点を押さえている。

『おじさんの京都』(京阪神エルマガジン社、京阪神エルマガジン社)★★☆
 タイトルに「秘密」とは銘うっていないが、この本も秘密本のひとつだろう。入江本同様、本作りに思想があるのがよい。ただし、観光スポットの説明が簡潔すぎて何が何やらわからないことが多いのが残念。

『京都発見(1) 地霊鎮魂』(梅原猛、新潮社)★★★
 さすが著者ならでの力作。語られる蘊蓄は半端ではない。ただ、話が断片的なので(もともとそういう本なのだが)、せっかくの興味深い話が、京都の地理、京都の歴史という大きな枠の中にすっきりはまってくれないのがもどかしい。

『この世をば(上)』(永井路子、新潮文庫)★★★★☆
 以前から興味のあった藤原道長を主人公に据えた歴史物語。これが面白い、面白い。権謀術数の権化と思われた道長が若い頃はうぶな世間知らずという設定が新鮮。事実なんだろうか。道長をとりまく女性たちが生き生きと描かれ、さすが女性作家だなあと思う。あの清少納言も登場する。後編では紫式部も登場するだろう。楽しみだなあ。最終的な評価は下巻読了を待って。

続いて京都本ではない本。

『日出処の天子(1)』(山岸凉子、白泉社文庫)★★★★☆
著者ならではの異形の聖徳太子像を描いたコミック。相当以前に一度読みかけたことがあるのだが、聖徳太子のあまりの異形ぶりに辟易して1巻だけで放棄してしまった。今回は、自分が成長したせいか、異形の太子像にそれほど嫌悪感は感じない、どころか、面白い面白い。従来は善玉のはずの聖徳太子が悪魔っぽくて、敵役のはずの毛子が好感度満点の好青年というのも面白い。山岸涼子おそるべし。

『上を見るな』(島田一男、講談社)★★☆
NHK初期のTVドラマ『事件記者』で一世を風靡した著者による本格ミステリ。戦後すぐの時代でなければあり得ないアリバイトリックがみもの。とはいえ、文章も会話もあまりに古臭い。謎そのものもそうだが、謎解きの過程の盛り上げ方にももう少し工夫がほしい。でも、結末のつけ方にはいささか驚いたなあ。
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