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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
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4月中旬は式部に腹が立った

相変わらず京都本を読んでいる。それも今回は平安時代のスーパースター・紫式部だ。

『散華(下) 紫式部の生涯』(杉本苑子、中公文庫)
 紫式部のきらびやかにして波乱万丈な生涯を楽しめると期待して読んだのだが、なんと真逆だった。作者は式部を内向的な性格として描いていて、そのこと自体はまあいいのだけれど、それが行き過ぎていて今でいうネクラ人間になってしまっているのだ、それも超がつく。そんな性格のせいで周囲の好意を受け入れずに台無しにするばかりか、周囲や家族に大迷惑をかける。自分に厳しいのはいいのだが、他人にも厳しく、他人の欠点や失敗を寛容に受け入れることができない。それで他人を不幸にする。それにも増して気に入らないのは、あの源氏物語を書いた作者としての才能のきらめきが全く感じられないこと。なんで作者は式部をこんな性格設定にしちゃったんだろう。【★★】

口直しに面白かった本を2冊。

『百姓貴族(1)』(荒川弘、ウィングスCDX)。
 北海道は十勝にある筆者の実家を舞台に農家の暮しを描いた「日本初の」農家エッセイマンガ。時々毒も混じるギャグが連発される中、農家のハードにしてワイルドな生活が描かれる。全編面白いけど、中でも面白かったのが作者の農業高校での日々を描いた部分。その1日は信じられないくらいハード。5時半から7時まで朝実習、朝食後15時まで授業、15時から17時まで夕実習、それから18時まで部活。休みの日は休みの日で牛や豚の世話に追われる・・・頭が下がります。繁忙期には実家の農作業を手伝うために(!)学校をさぼる生徒が続出したり(「遊ぶため」ではないところが泣ける)なんてエピソードも楽しい。おススメ。【★★★★】

『断る力』(勝間和代、文春新書)
 本書を(乱暴に)一行で要約すると「人に依存しない独立した人間になるには『断る』ことを恐れてはいけない」ということになる。断ることの重要性や哲学に多くの頁を割いていて、期待していた「上手な断り方」については「高度なテクニックは不要。相手の要求に応える前に『他にいい方法はないか』と考えるクセをつける、それだけ」とそっけない。それでもぼくが本書に高い評価をつけるのは、「断ることによるマイナスは思ったより少なく、逆にプラスの方がはるかに多い」という著者の主張に勇気づけられたから。ぼくはいわゆる「頼まれたら断れない」性格で、これまで随分上司に便利に使われてきた。おかげでそれなりの昇進もしたが、代償も小さくなかった。よし、これからはイヤなものは断ろう・・・そういう勇気を与えてくれる本である。【★★★★】
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