プロフィール

じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
管理者ページ

カテゴリ

openclose

お気に入りブログ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

遍路途中でブログを一時休止にした理由《わけ》 その①

IMG_20141116_090641_987_convert_20141125091324.jpg

 今回の遍路でブログを一時休業するきっかけとなったアクシデントについて書きます。話が長くなると思いますが、ご用とお急ぎでない方はおつきあいを。

 11月16日(日)10時頃のことです。53番円明寺を打ち終え、そのことをブログに書こうとしてスマホを手にしました。ところが、スマホでブログにアクセスしようとすると、「ネットに接続されていません」といったようなメッセージが出てアクセスできません。スマホの画面を見ると、アンテナが1本も立っておらず「圏外」となっています。これは変です。円明寺は街なかにあるので「圏外」なわけがありません。念のために、妻の携帯に電話をかけてみましたが、つながりません。一縷の望みをかけて電源オフ/オンしてみましたが、状況は変わりません。

 ここで思い当たることがありました。52番太山寺を出るときにスマホを地面に落としてしまったのです。そのときは異常に気づきませんでしたが、それが故障の原因に違いないと思いました。

 これは容易ならぬことになったと思いました。電話ができないのでは、宿の予約や変更ができません(※1)。最近は携帯電話の普及とともに公衆電話もほとんど見かけなくなっており、公衆電話はあてになりません。予約してある帰りの電車の変更も困難です。今になって思えば、パニックになるほどのことではないようにも思えるのですが、そのときは気が動転してプチパニック状態になっていました。

※1:宿は原則として2日前に予約することにしているので、行程中全部の宿を取ってあるわけではありません。また、歩いているうちに、予定がくるい、宿をキャンセルしたり変更したりしなければならないこともよく起きます。

 選択肢は3つありました。①遍路を中断する、②遍路を強行する、③ソフトバンクショップでスマホを修理してもらう…です。③については、そもそもソフトバンクショップを見つけるのが困難ですし、見つかったとしても、原因が原因だけに修理に何日もかかるはずです。すぐに選択肢から外れました。残るは①か②ですが、そのどちらかを検討するよりも何よりも、そのとき強く思ったのは、とにかく妻に連絡を取りたい、取って事情を話したいということでした。妻に話してもどうにもならないはずですが、そのときはとにかく妻に連絡を取りたいという気持ちで頭がいっぱいになっていました。

 しかし、妻に連絡しようにもスマホは使えないので、公衆電話を探さないといけません。地図を見ると近くにファミマがあるので、そこに行くことにしました。ところが、ファミマに着いても、公衆電話は見当たりません。店の人に聞いても「ない」と言うので、事情を話して「店の電話を貸してもらえないか」と頼みましたが、つれなく断られました。

 店を出て、地図を見ながら、まだ正常でない頭で途方に暮れていると、たまたま通りかかった中年の女性(アラフォー?)が声をかけてきました。聞かれるままに事情を話すと「じゃあ、ここで待ってて。今車検を終えた車を引き取りに来たところだから、その車で送ってあげる」と言います。どこへ送ろうとしているのか告げないまま、女性は私を残して通りの向こうへと消えました。

 やがて、その女性は車とともに戻ってきました。私が助手席に乗ると、女性はすぐに車を発進させます。しばらく走ったところで、私はずっと疑問に思っていたことを口にしました。
「あの、どこへ行かれるつもりなんでしょうか?」
 車は広い道を走っています。女性は言います。
「この道沿いに確かソフトバンクがあったと思うんよ」
 その選択肢はすでに捨てていたので、それを女性に告げようとも思いましたが、女性の親切に水を差すのがためらわれて、言い出せません。幸いまだ時間も早い(10時を少し回ったところ)ので、①か②にするにしても、時間はまだあるという気持ちもありました。

 恐れていたように、auやdocomoの店はあるのに、ソフトバンクの店はなかなか出てきません。「もう諦めて最寄りの駅に行きましょう」と言おうかとも思いましたが、思いとどまりました。やはり、時間が早いことと、車という移動能力の高いツールを手にしていることが大きかったと思います。

 そして、やがてソフトバンクの店が見つかりました。女性は私を店の前で降ろすと、「困ったらここに電話して」--名前と携帯電話番号を告げました。K池さんという方でした。お礼を言い、頭を下げる私を残して女性は車で去っていきました。

 店に入って事情を告げると(スマホを落下させたことはナイショで(^_^;))、対応してくれた女性は、もうひとりの女性と相談しながら、ああでもないこうでもないとスマホをいじり始めました。スマホがその場で直るとは思っていない私は、ダメもとで「場所が場所だけに、代わりの携帯電話を貸していただくわけにはいきませんよね?」と聞きましたが、案の定それはできないと言います。後は、一向に進展していない(ように思える)女性の奮闘ぶりをイライラしながら見ているしかありませんでした。

「電源を切ってもいいですか?」と聞いてきたので、「いいですよ。でも、それは何度もやりましたよ」と「そんなので直りっこない」という気持ちを思いっきりにじませて答えました。ところが。

 しばらくして、「一応直ったみたいです」と女性が言い、差し出されたスマホを見るとアンテナが立っています。女性は私のスマホを使って、もうひとりの女性のスマホに電話しました。すると見事につながったのです。

 私はキツネにつままれたような気分でした。しかし、からくりは単純でした。私は通常のやり方で電源オフしただけでしたが、女性は電源ボタンを数秒長押しする強制シャットダウンを行ったのです(恥ずかしながら、その方法は知りませんでした)。それでスマホはよみがえってしまったのです。「助かりました」と言うと、女性陣全員(実はもうひとりいて、全員で3人でした)が笑顔で喜んでくれました。

 時計を見ると、まだ11時前。私は遍路続行を決断し、店の女性にお願いしてタクシーを呼んでもらいました。K池さんに拾ってもらったファミマまで戻って遍路を再開するのです。タクシーを待つ間、女性陣3人はしきりに私に話しかけてくれて、おかげでタクシーを待っている間退屈せずに済みました。

 タクシーが来ました。店の3人はわざわざ店の外にまで見送りに来てくれました。お礼を言いながらタクシーに乗り込む私に3人は「道中ご無事で」と声をかけてくれました。タクシーでファミマに戻る途中でK池さんに電話をかけて、無事スマホが直ったことを伝えました。そのときちょっとK池さんと話がかみ合わず、十分感謝の気持ちを伝えきれなかったのが、今でも心残りです。

 ファミマに戻った私は遍路を再開しました。時に11時12分。1時間強程度のロスで済んだので、挽回は十分可能でした。

 結果として私は最善の選択肢を取ったことになります。すべてK池さん、そしてソフトバンクのみなさんのおかげです。スマホのアクシデントは(当時の)私にとって、パニックになるほどの試練でしたが、そのおかげで、このような温かい親切を受けることができました。求めても得られない貴重な体験であり、まさに「災い転じて福となす」とはこのことです。

※話が長くなってしまって力も尽きてきたので、今回はここまでとして、ブログを一時休止にした理由《わけ》については次回ということにさせてください。
※写真は52番太山寺です。本当は53番円明寺の写真を載せたかったのですが、アクシデントのおかげで、1枚も写真を撮っていないのです。

<つづく>
スポンサーサイト

COMMENT

そんなアクシデントがあったんですね o( _ _ )oアタフタ~

スマホが、あまりにも便利すぎて突然壊れたら
ピットママも焦りますよ〜〜〜

主人のiPhoneにアクシデント(大抵は自分が招いているのですが)が
起こる度に電話をかけてきます
電話が使えないときは会社の電話を使って・・・・

再起動はパソコンもスマホも同じですね
携帯だとカードがずれてしまうことがあって開けて
入れ直す作業をすると動き出すことがあります(経験済み)

それにしても再起動で直って良かったです!

余談が長すぎました
奥様に電話をしなくてはというのが(o^-')b グッ! でした

ピットママさん

早速のコメントありがとうございます。

再起動は私もやったのですが、
再起動の方法に二通りあるというのを知りませんでした。

携帯は便利ですが、トラブったときに代替手段が
ないのが困りものです。

あのときは、妻と連絡を取らなきゃというのが
真っ先に頭に来ましたね。
技術的には何の助けにもならないはずなのにね。
まあでも、緊急事態であることを妻に知ってもらえば
心が落ち着いたでしょうね。
きっと、それを求めていたのでしょう。

EDIT COMMENT

非公開コメント

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
全記事表示リンク
検索フォーム
コメント・TBについて

コメント・トラックバックをされる場合は注意事項をご覧ください。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。