プロフィール

じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
管理者ページ

カテゴリ

openclose

お気に入りブログ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「論理」と「倫理」~『小倉昌男 経営学』



 著者は、宅配便の生みの親、ヤマト運輸の2代目社長である。

 宅配便というまったく新しい業態に着目し、それを一大事業にまで育て上げていく姿が、独自の経営哲学とともに語られる。身内のほとんど全員が反対するなか新しい事業を起こし、軌道に乗りかけたと思うと、既得権益を守ろうとする官僚や同業者の横槍が入る。それらと戦う著者の姿は感動的であるとともに、下手な小説よりはるかに面白い。

 読んでいて、大きなことをやり遂げる鍵は、①揺るぎない信念、②コストよりそれをやるべきかどうかを優先、③顧客の立場に立った考え方、④常識を疑う逆転の発想、⑤データに基づいた分析と実行だと愚考した。

 著者は最後を「経営リーダー10の条件」で締めくくる。その10の条件の中でも特に重要なのは「論理的思考」と「高い倫理感」だと言う。後者についてはこう語る。

 企業の目的は利益ではなく、永続することである。利益はそのための手段であって目的ではない。企業を永続することによって、質の高い製品やサービスを社会に提供し、雇用機会を創出することが企業の存在意義だ。

 ぼくが人生の半分以上をお世話になった会社が今揺れている。世間様が言うほど「悪」だとは思わない(思いたくない)が、ただ、利益を重視するあまり、本来の目的である「よい製品を社会に提供する」ことがおろそかになっていたのではないかという思いはある。このピンチをチャンスととらえ、原点に返って「高い倫理観」を旗印にして立ち直ることを切に願う。
スポンサーサイト

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
全記事表示リンク
検索フォーム
コメント・TBについて

コメント・トラックバックをされる場合は注意事項をご覧ください。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。