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じっちゃん

Author:じっちゃん
翻訳家。
もとコンピュータ技術者。二足の草鞋で翻訳を始め、定年後フリーランサーに。
【趣味】
①読書:ミステリを中心に時代・歴史小説、歴史や科学などのノンフィクション
②四国遍路(2015年11月結願)
③街道歩き(現在敢行中)
④SNS(ブログ、Facebook、Line)
⑤観劇
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大阪ハムレット

この時期は例年あまり本が読めません。

∵①お盆連休だから。
  ∴a.私の読書プライムタイムである通勤時間がない。
    b.姪っ子たちが遊びに来るのでその相手をしなければならない。
∵②嫁さんがエアコンを中々入れてくれないので、暑くて本を読む気になれない。
∵③本人の気持ちがだらけてしまう。

上記の事情に加えて今年は連休中に取り組んだ本が3冊続けて途中で挫折(※)という不幸にも見舞われ、このブログのメインテーマである「本の紹介」のネタがネタ切れとなってしまいました。

※①『女信長』(佐藤賢一):この作者とはどうも相性がよくない。デビュー作『双頭の鷲』に続いて2度目の挫折である。作者の文書がこちらの感性と合わないこと、『女信長』に限って言えば、肝心の信長に魅力を感じないことなどが挫折の原因。②『日本沈没 第二部』(小松左京+谷甲州、小学館):冒頭からずっと一貫して日本復興に関する政治がらみの話ばっかりで、期待(=「さまよえるユダヤ人」状態になった日本人が世界各地でどのように日々の暮らしを立てているのか?その絶望と希望は?などを読みたい)外れ+会話が極端に少ない文章は情感に乏しく、まるで長大なあらすじを読まされているよう。③『オタク・イン・USA』(パトリック・マシアス、太田出版):そのノリに付いていけず。

困ったなと思っていたら、トイレで読んでいた森下裕美さんの『大阪ハムレット』を読み終わったので、それを紹介することにします。

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森下さんといえばあのTVアニメにもなった『少年アシベ』の作者です。しかしながら、『大阪ハムレット』の画風や内容は『少年アシベ』からは大きくかけ離れており、言われなければ同一作者の作品とは思いもよらないでしょう。

画風はちょっとキモイ系。登場人物は全員両目が極端に離れた爬虫類系の顔。登場人物が並んだ表紙を見ていると、研ナオコの親戚集合みたいな感じで、ちょっと引いてしまいます。

しかし絵柄からくる印象とは異なり、内容は温かい人情モノです。私は、森下さんの作品では『少年アシベ』しか知らないので、へえこんな人情モノも書くんだとちょっぴり意表を突かれました。帯に「各社新聞書評やダ・ヴィンチで絶賛」みたいなことが書いてありますが、いかにもインテリが好きそうなお話ぞろいではあります。

大阪が舞台なんだから当たり前なんですが、全編大阪テイスト満載。関西人ですらここまで使わないっていうくらい(Amazonの書評参照)関西弁の嵐。でも、関西弁てお笑いだけじゃなく人情モノにもぴったり来ますね。何というか、正面切ってやったら恥ずかしくなるような話でも関西弁というオブラートで包むとそれほど抵抗なく読めてしまいます。

森下さんはその大阪弁という最強武器を駆使し、お笑いと人情モノを上手にミックスした独特な世界を構築しています。そうなると、最初ちょっと気持ち悪いなと思った絵柄がもうこれ以外の絵は考えられないというくらいお話にしっくりと合ってきますから不思議です。

6つのお話(うち4話は2話ずつが同じテーマのお話)のうち、女の子になりたい男の子を描いたお話が私のお気に入りです。男の子の憧れと戸惑い、悲しみと喜びがじわじわと伝わってきますし、男の子に対する周囲の様子:戸惑いと反発/理解と友情も巧みに描かれ、しみじみとした感動におそわれます。

ただ、人情モノに共通する「ちょっとでき過ぎやなあ」感はこの作品でも払拭しきれておらず、それが弱点といえば言えます。もっとも、その辺は読む側の受け取り次第なのかも知れません。

【じっちゃんの評価:★★★】

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COMMENT

はじめまして。みけぼーいという名ですが、ネコ好きな主婦です。
「じっちゃん」というお名前に惹かれてお邪魔しましたが、じっちゃんのわりには、日記の文字が小さすぎて読みづらくて参りました。そろそろ老眼が始まってる歳なので、残念です。
私、祖父を「じっちゃん」と呼んでいました。94歳まで生きてくれました。亡くなるまでの2年ほど、私が看病しました。(涙)
あ、ごめんなさい。
「じっちゃん」さんってほんとはお若いんでしょ?
文字がもすこし大きければ、時々お邪魔したいんですが。
私も読書会に入っているんですよ。では、また。
PS、「大阪ハムレット」すごく興味あります。読売新聞に紹介されていましたから。ではでは、また。

みけぼーいさん、はじめまして。

>「じっちゃん」さんってほんとはお若いんでしょ?
若くないですよ。成人した娘、息子もいますし、
老眼もとっくに始まってますし(^_^メ)

文字はブログの左上にある「画面ズームバー」を
お使いいただければ、大きくできますよ~。
お試しあれ。

読書会に入っておられるんですか。
いいなあ。私は一匹狼なので。
私もどこかの読書会に入ろうかな。

是非またお越しください。お待ちしてます。

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